事業実績

港湾の構想・計画

 現在、日本の港湾政策は大きな転換期にあります。日本港湾の国際競争力の低下が続く中、国際コンテナ戦略港湾、国際バルク戦略港湾等の選択と集中の施策が進められています。さらに、対岸諸国の経済発展をわが国の成長に取り込むべく、日本海側拠点港の指定等が行われています。

 これからの戦略港湾、拠点港湾は、今後さらなる機能強化を進めていく一方、その他の重要港湾は、現有ストックを基本に港湾の運営を進めていくことになります。前者は戦略性が重要となり、後者はストック活用の視点が重要になります。港湾の整備だけでなく、運営、利用の視点から、構想、計画に取り組みます。

代表業務実績

長期構想・ビジョン・港湾計画

 わが国の港湾は、アジア諸港との競争、グローバルな産業配置による臨海部空間の再編、震災後のサプライチェーンの見直し、港湾の効率的な経営、地域の安全・安心や活性化への寄与等、様々な政策課題を抱えています。
 不確実な要素が多数あるなか、一方において、わが国の港湾が今後も経済活動や地域の生活を支える基盤として機能して行くためには、長期的な視点に立った計画が求められます。地域の実情やニーズを踏まえつつ、アジアや世界経済の動向、物流システムの変化を見据えた、現実的ながら夢のある長期構想、ビジョンづくりに取り組んでいきます。
 また、長期構想を実現するための、15年程度の近い将来を目標とした港湾計画は、これまで施設整備計画を中心に作成されてきました。しかしながら、特に地方の重要港湾等においては、これまでにも増して、既存施設の有効活用や、老朽化した施設の利用転換、地域の安全・安心な生活を支える機能等が課題として顕在化しています。
 当社は、従来型の施設整備中心の計画から、地域のニーズに立脚した既存施設の有効活用、利活用、機能再編等、地域の個性ある発展に貢献する港湾計画づくりに取り組んでいきます。

 

【代表実績】
  • 佐世保港前畑地区新港湾施設利用方針の策定委託業務(2004・佐世保市)
  • 鹿児島港県単港湾整備委託(2006・鹿児島県)
  • 金沢港県単港湾調査業務委託(2007・石川県)
  • 港湾の計画システムの変遷と展望に関する研究(2008・(財)港湾空間高度化環境研究センター)
  • 苅田港港湾計画改訂調査(計画)業務委託(2011・福岡県)
  • 佐世保港港湾計画促進調査業務委託(2011~2013・佐世保市)
  • 金沢港施設配置検討業務(2014・国土交通省)
苅田港港湾計画改訂調査業務委託では、福岡県の北東に位置する苅田港について、苅田港の現状整理と貨物の将来予測等を行い、30年程度先を見据えた長期構想及び、15年程度先までの整備計画等をまとめた港湾計画案の検討を行いました。(図は、施設の再配置やゾーニングの検討図)
佐世保港港湾計画促進調査業務委託では、佐世保港における人流活性化に向けた長期的な戦略の基礎的調査を行い、ふ頭および小型船だまりの計画等の既存港湾計画内容の精査を行いました。(図は、佐世保港の前畑・千尽地区におけるゾーニングの検討図)
その他の業務内容
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